『ガンピーさんのサイ』 ジョン・バーニンガム作 (BL出版)
さようなら、ありがとう。
バーニンガムさんの最後の絵本。大好きな温かいユーモアのある絵本がもう読めなくなるのかと思うとさみしいですが、最後の最後まで絵本を描き続けてこられたバーニンガムさんは、本当に人生を全うされたのだなあと感じます。
おはなしはガンピーさんがアフリカでひとりぼっちのサイの子どもと出会って、連れて帰って一緒に暮らす、というほのぼのしたもの。チャーリーと名付けられたサイの子が、町の人々に受け入れられて働き出すところも平和な空気に満ちています。
少しかすれたふるえる線も、明るい気持ちにしてくれる緑や黄の色彩も、バーニンガムさんらしいすてきな作品です。
今までたくさんの宝物をありがとうございました。子どもの頃から、大人になってからもバーニンガムさんのファンでした。